終着点をしっかりと考えておく

ITエンジニアは、今働いている職場への不満や待遇の向上への希望から転職を決断することがよくあります。
働いているうちに興味が移り変わってしまい、他の仕事をしたいと考える場合もあるでしょう。
そのときに目の前の興味や給与の高さ、待遇の良さといった点に執着してしまい、後から後悔するという可能性があります。
興味はあるものの将来性がない分野を選んでしまったり、給与は高いけれど先行きが不透明な企業に転職してしまったり、待遇は良いがスキルアップができなかったりする事例は少なくありません。

将来に対する意識は転職をするときに欠かせないものであり、ITエンジニアとしての終着点をあらかじめ考えておくことは必須です。
最終的にどんな形で仕事をしていたいかを想定し、その目標に向かうには次のキャリアとして何が必要かを考えた上で転職すると、失敗は少なくなります。

場合によっては、次の職場は経由地点であり、さらに次の職場への転職を想定する必要が生じることもあるでしょう。
その場合にも、だんだんと先延ばしにすると、終着点まで到達できなくなってしまいがちです。
次の職場で働くのはいつまでかと考えて期限設定をし、それに合わせて次の転職準備も進めるようにすれば目標を達成しやすくなります。

終着点が次の職場と捉えるのであれば、今が適切なタイミングかをよく考えましょう。
今働いている職場で養えるスキルがあり、次の現場で役立てられるのならば、習得後に転職した方が無難であるためです。